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前編:中途社員の離職を防ぐには?~入社前にできるアプローチについて~
- 2020/7/27
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中途社員の離職はどう防ぐ?入社前に実施すべきアプローチ
採用手法は多様化しており、リファラル採用といった新たな手法を導入する企業も増えています。そんななか、多くの企業を悩ませているのが中途社員の離職問題です。せっかく採用した中途社員の離職を防ぐためには、入社前後のアプローチを行うことが重要です。こちらの記事では、前編後編の2回に分けてそれぞれのアプローチを解説します。
前編であるこちらの記事では、入社前について解説します。
リファラル採用における課題
企業の運用において、非常に重要になるのが採用活動です。新たな採用手法として、注目を集めているものに「リファラル採用」が挙げられます。リファラル採用とは、社員に自社のアピールをしてもらい、友人や知人などを紹介してもらう手法をいいます。リファラル採用は自社への理解が深い社員による人材紹介となるため、企業側・求職者側の双方のニーズに合う採用を目指せることがメリットです。その一方で、入社して早々に退職してしまう中途社員も一定数います。
リファラル採用をはじめとする中途採用では、人材に対して「即戦力」を求めるケースが一般的です。そのため、企業側と求職者側とで必要なスキルや経験など、何らかの認識の違いがあったときに、退職者を生んでしまうことがあります。また、なかには仕事のやり方が合わないというケースもあります。こうした入社後のミスマッチは珍しいことではありません。求職者が思い描いていた働き方と、企業が人材に求めていたものが合致しない場合、短期間での離職を招いてしまう原因になるのです。せっかく入社した中途社員を職場に定着させるためには、入社前後でのアプローチが必要になります。
中途社員の離職を防ぐには?入社前にできるアプローチ
次に、中途社員の離職を防ぐためにできる入社前のアプローチについて解説します。中途社員の離職を防ぐためには、入社前の採用活動を進める段階で「採用条件」と「採用基準」を明確にすることが重要になります。採用条件と採用基準の2つの軸を明確にすることにより、採用活動を行う段階から自社に合った人材を募り、入社後のミスマッチを防ぐことができます。自社で長く働いてもらうためにも、認識のズレを防ぎ、活躍を見込める人材を採用しましょう。それでは、詳しい内容についてそれぞれ解説していきます。
採用条件
中途採用において重視されるポイントといえば、スキル・職歴・過去の仕事の成果などが一般的です。しかし、これらの条件にのみ焦点を当てて採用活動を行うことは避けたほうが良いでしょう。なぜなら、条件の良い人材は必ずしも自社に合うとは限らないためです。どんなに優れた経歴やスキルを持つ人材でも、自社の風土や方針に合わないこともあります。すると、採用後のミスマッチを招き、結果として中途退社を招く可能性があるのです。このような事態を避けるためには、「スキル」と「カルチャー」の2つの面に焦点を当て、採用活動を行うことが重要です。
まず、スキル面では人材に求める経験や資格をあらかじめ洗い出しておきましょう。このとき、条件が厳しくなりすぎないように、必須条件と歓迎する条件に分けて考えることがおすすめです。続いて、カルチャー面では自社の方針や価値観を明確にし、どのような人材がストレスなく働けるのか考えてみましょう。企業側と求職者側とでカルチャー面の認識の違いがあると、入社後のミスマッチにつながります。いわゆる志向性を明確にしておき、企業と求職者の相性を測れるようにしておきましょう。このような点を基準に採用活動を進めることで、入社後の離職を防ぎやすくなります。
採用基準
採用後の離職を防ぐためには、採用基準を定めておくことも重要です。つまり、どのような理由でどのような人材が欲しいのかを明確にしておくことがポイントになります。たとえば、退職者がいてその後任者を探している場合は、いわばその退職者と同等の経験・スキルを有する人材が欲しいということになるでしょう。そのうえで、管理能力に優れた人材が望ましい、リーダーシップがあると良い、というように優先する特性をピックアップしていきます。こうすることで自社に必要であり、なおかつ即戦力として活躍できる人材を効率的に絞り込めます。
まとめ:入社前のアプローチで社員の定着を目指そう
いくら経験やスキルに優れた人材であっても、自社でその力を活かせなければ意味がありません。企業と人材との相性を考えたうえで採用を決めることが重要になります。採用条件と採用基準という2つの軸をもとに採用活動を進めることで、入社後のミスマッチを効果的に防ぎやすくなります。入社前の効果的なアプローチで、社員の定着を目指しましょう。入社後のアプローチに関しては、後編「中途社員の離職を防ぐには?~入社後にできるアプローチについて~」で解説しておりますので、ぜひご覧ください。
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