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人手不足時代を生き残る方法とは?
- 2022/7/28
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いまサービス業界を中心に、人手不足が深刻なことはご周知の通りかと存じます。
そんな人手不足時代のいまを生き残るために、外国人スタッフが助けになるという話は、以前の記事でご紹介しました。(人手不足が深刻なサービス業界の救世主とは)
今回の記事では、人手不足時代を生き残るもう一つの方法をご紹介いたします。
人手不足時代を生き残るもう一つの方法とは、いかに「人を辞めさせないか」であると考えます。当たり前という声が聞こえてきそうですが、人手不足の現代において「離職問題」は、サービス業を中心に既に深刻な問題であり、分かっていても明確な解決策を見出せず、頭を悩ませている担当者様を日頃から目の当たりにしています。
つまり、いま企業に求められることは、いかに社員を辞めさせずに定着率を上げるか。この対策を行うことが重要であると考えます。そして、そのためには離職の原因を把握する事が重要ですが、辞めて行く社員から退職の本当の理由を聴き出すことは困難です。そのため、何をどう改善すれば良いのかが明確にならないという声もよく伺います。
一般的によく耳にする退職の理由は、「やりたい仕事と違った」「パワハラ・セクハラがあった」などですが、本当にそれだけなのでしょうか。以下日経ビジネス『「期待の星」ほど早い決断 辞める理由の大誤解』より抜粋。
19年3月に大手保険会社B社を辞めた谷川誠氏(仮名)は「自分は困難な状況の方が燃える」と話す。谷川氏は15年4月入社。<中略>入社直後の直属上司は社内でも有名なパワハラ課長。目標未達の際の激しい叱責で何人もの新人を辞めさせてきた“実績”を持つ。だが谷川氏はそんな状況に適応する。 <中略> 高い営業成績に加え、職場のムードメーカーでもあり、飲み会の場では自ら前に出て一発芸を披露。5年目となる今年4月に肩書は「担当」から「主任」になり、報酬も大きく上がる予定のまさに「期待の星」だった。<中略>離職理由は、1年前にパワハラ上司に代わってやってきた当時の課長にあった。<中略>確かに外面は良かったが、「この人のために頑張ろうとは思えなかった」と谷川氏は振り返る。そしてそれ以上に谷川氏を絶望させたのは、その課長は会社の中では出世頭だったことだ。来年には同期に先んじて部長への昇進も見えていた。「職場環境が厳しくても成長できると思えば耐えられた。でも、実力に関係なく上ばかり見ている人間が評価される組織で一生働き続けることには耐えられなかった」と谷川氏は笑う。
引用:日経ビジネス『「期待の星」ほど早い決断 辞める理由の大誤解』より
もちろん「パワハラ・セクハラ」などが原因で辞めてしまう社員も少なくないと思いますが、上記で紹介した理由で辞めてしまう社員もいる事を念頭に置いたうえで、様々な角度から離職防止の対策を打つことが大切であると考えます。
この機会にぜひ、社員の定着率を上げる施策を見直してみてはいかがでしょうか。
引用:日経ビジネス『「期待の星」ほど早い決断 辞める理由の大誤解』