チームリーダーになりたての人必見! 求められる役割や心構え

チームリーダーになりたての人必見! 求められる役割や心構え

チームリーダーはチームで仕事を行ううえで欠かせない存在です。チームリーダーになりたての人は、チームのまとめ方やリーダーとして何をすればいいのか、悩むことも多いのではないでしょうか。チームをまとめ、成果を出すためには、チームリーダーに求められる役割や心構えについて理解を深め、スキルアップを図ることが大切です。この記事では、チームリーダーの役割と心構えについて解説します。

1.チームリーダーとはどのようなもの?

チームリーダーとは、自らも現場の仕事を行いながらチームを率いる存在です。リーダーを配置する目的は、チームに課された役割や目的を果たすことにあります。メンバーを引っ張って目標達成のために邁進するパワーはもちろん、チームがスムーズに仕事を進められるよう、まとめ役として多くの役割を担います。チームにはリーダーのほかに、マネージャーが配置される場合もあります。マネージャーはメンバーがそれぞれの力を発揮できるよう、管理や評価、育成を行う役割を担います。中には、マネージャーがリーダーの役割を兼務することもありますが、基本的には役割が異なると考えましょう。

実際の業務において、より実務的な役割を担うのはチームリーダーであり、マネージャーではありません。野球を例にすると、キャプテンがチームリーダーで、監督がマネージャーです。キャプテンはチームを率いる存在でありながら、自らも練習したり試合に出場したりします。チームリーダーとマネージャーにはこのような違いがあることを理解しておきましょう。

2.チームリーダーの役割

チームリーダーには多くの役割があります。特に求められる役割は、チームが目標に向かってスムーズに仕事を進められる状況をつくることです。そのためには、目標の設定、メンバーの育成、信頼関係の構築、環境整備の4つが非常に重要です。ここでは、チームリーダーが担うべき4つの役割について詳しく解説します。

目標を決める

まずは、チームとして達成する目標を決めます。目標は、売上や利益率といった具体的な数値のみではありません。「目標とする数値を達成したとき、どのようなチームになっているか」という、チームの未来像も含まれます。これがチームの方向性を示すことになり、メンバー全員が同じ方向を目指す準備が整います。一般的に目標となる最低数値は、企業の損益分岐点や前年対比などのデータから自動的に導かれます。そのうえでチームとして達成したい数値を上乗せして決めるケースが多いでしょう。

一方、チームの方向性については「目標達成のためにチームとしてどうするべきか」という課題について、チーム全員で意見を出し合って決めることが大切です。チームとしての目標が決まったら、それに準じてメンバーそれぞれの個人目標を決めましょう。ここで重要なのは、個人目標は実現可能なものでなければならないということです。高すぎる目標は理想になってしまいます。メンバーのモチベーション維持のために、適切な個人目標を設定しましょう。

メンバーの育成

チームの中には経験が浅い人もいます。成果を出すために、経験豊富な人や仕事が早い人に業務を任せたくなることもあるでしょう。しかし、そのような仕事の割り振り方は、メンバーの育成につながりません。経験の浅いメンバーにも積極的に仕事をさせることが大切です。だからといって「習うより慣れよ」と言わんばかりに仕事を丸投げすることは適切ではありません。経験が浅いからこそ綿密なサポートが必要です。

育成は、研修を受ける機会を設けたり、徐々に業務内容の難易度を上げていったりすることで、よりスムーズに進められます。また、メンバーの長所と短所を把握したり、適性を見出したりすることで、メンバーの成長は格段に早くなります。長所はほめる、短所は指摘して改善に導くなど、メリハリのある指導も大切です。メンバーの育成の目的はチームの発展にあります。メンバー一人ひとりの成長がチームの発展につながると考え、積極的に育成していきましょう。

チームをまとめる

チームリーダーとしてもっとも注力するべきことは、チームをまとめることです。メンバーがそれぞれの仕事をこなしているだけでは、期待する成果は得られません。大切なのは、チームの団結力を高めることです。団結力の根底にあるものは、十分かつ意義のあるコミュニケーションにほかなりません。チームリーダーとメンバー、メンバー同士、それぞれに信頼関係が生まれると、チームの団結力はとても強くなります。

コミュニケーションの場では、どうしても言葉を発する人と発しない人が出てきます。積極的に言葉を発しないメンバーが何を考えているのか、気持ちを引きだす努力も大切です。また、言葉を発するメンバーであっても「これだけ言っても伝わらない」という不満を抱えている場合もあります。一人ひとりのメンバーと真剣に向き合い、チームの運営に不満や不平を感じていないかを確認するとともに、各メンバーが組織の中でどのような働きをしているかを理解しておきましょう。

チームメンバーが働きやすくなるよう環境を整える

チームで仕事をする意味は、一人では成しえない仕事も複数人で協力すれば成しえるからです。そのためには、メンバーが意見を出しやすい環境づくりが必要不可欠であり、その役割はリーダーが担っています。たとえば、作業効率を上げるために雑談を禁止したとします。これまで雑談に割いていた時間を作業に充てれば確実に作業効率は上がるでしょう。一方で、雑談から生まれるアイデアやインスピレーションは期待できなくなります。また、雑談と業務に必要な会話の境目がわからず、情報共有に悪影響を及ぼす可能性も出てきます。

このような環境は、チームメンバーが働きやすい環境とはいえません。アイデアを言葉にできる、新しい挑戦ができる、メンバーで情報を共有できる環境こそが、働きやすい環境です。もちろん、どれだけリーダーが努力しても問題が生じることもあります。その際には、人員配置や決定プロセスの立て直しを検討しましょう。

3.チームリーダーとして身に付けたいスキル

チームリーダーは、経験を積む中でリーダーとしてのスキルを身に付けていきます。一方で、その下にはチームメンバーがいることを忘れてはいけません。十分なスキルを持っていないリーダーの下で働くメンバーには、おのずと負荷がかかります。チームリーダーとしての経験が浅くても、最低限必要なスキルは把握しておきましょう。ここでは、チームリーダーに必要な3つのスキルについて解説します。

感情のコントロール

チームリーダーには安定性が求められます。昨日はとても上機嫌だったのに、今日は異様に不機嫌といった感情の起伏は、メンバーを混乱させ、モチベーションの低下につながります。リーダーは常に感情を安定的に保つよう心がけましょう。

特に注意が必要なのは、期限が迫っているときや、あと少しで目標達成というとき、困難な状況に直面したときです。思わず感情が高ぶり、冷静さを失うケースが少なくありません。ネガティブな感情の高ぶりはチームの雰囲気を悪くします。たとえポジティブな感情の高ぶりだったとしても、余計にチームの士気を煽ることでミスが生じることもあります。どんな状況でも冷静に、的確な判断ができるよう感情をコントロールすることが大切です。

平等性と公平性

チームリーダーは、誰とでも平等、公平に接する必要があります。自分よりも上の立場の人には腰が低いのにチームメンバーに対しては横柄な態度をとったり、特定のチームメンバーを贔屓したりといったことはあってはなりません。

人によって態度を変えることは、自身の信頼にも影響します。メンバーから「あのリーダーは人を見る」と評価されれば、瞬く間に信頼関係は崩れていきます。チームリーダーも人である以上、公平性や平等性を失いそうになることもあるかもしれません。しかし、それはあくまでも一個人としての感情であり、仕事には持ち込まないという強い意志を持つことが大切です。公平性、平等性が維持されているチームほど団結力が強く、成果が出しやすいことを理解しておきましょう。

メンバーの意見を聞き入れる柔軟性

メンバーはそれぞれ、異なるバックグラウンドや個性を持っています。「チームをまとめるためには意思統一が必要だ」という考えからリーダーの考えを押し付けると、チームはまとまるどころかバラバラになってしまいます。そもそも、チームはできたばかりの時点で「未完のチーム」です。そこからリーダーが意見を引き出し、アイデアを聞き入れ、チームに意見を取り入れながら成熟したチームへと成長していきます。

このプロセスを理解しておくことは非常に重要です。メンバーが自主的に考え、意見を出してきたときには最後まで聞く姿勢を持つこと、聞くだけではなく実務への導入を検討するといった柔軟性を持つこともリーダーが持つべきスキルです。

4.チームリーダーとして必要なスキルを身に付けよう!

チームリーダーとしてメンバーの信頼を得て成果を出すためには、必要なスキルを身に付けることが不可欠です。

人財育成クラウドツール「GROWING MOBILE(グローイング・モバイル)」の「リーダー基礎」というコンテンツでは、リーダーの立場にある人が身に付けたいスキルや知識をクイズ形式で学べます。スマートフォンやPCで時間や場所を選ばず学べるため、忙しいリーダー層の方でも、空いている時間を利用してスキルアップを狙うことも可能です。無料でのお試しもご案内しておりますので、ぜひ一度利用してみてください。

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投稿者プロフィール

株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパンにて、
各種サービスの企画担当を経て、現在はマーケティング部門にて編集を担当。
学生時代は居酒屋店員として4年間のアルバイトを経験し、飲食店の現場事情に精通。
今でもお店を訪れるとスタッフの動きが気になってしまう、自称『店舗事情ウォッチャー』。

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