細やかで具体的な指示だしがカギ!若手・新人の育成指導のポイントとは

細やかで具体的な指示だしがカギ!若手・新人の育成指導のポイントとは

新人・若手が望むのは「安心感」と「信頼感」のあるコミュニケーション

仕事において、最初から最後まで1人だけで作業が完結することは、まずありません。上司や同僚との円滑なコミュニケーションが仕事の多くを占めていると言っても過言ではないでしょう。一方で、新人や若手が上司に求めるコミュニケーションの取り方は年々変化し、10年ほど前とは異なり相手に判断を投げかけるような指示の出し方に戸惑う新人や若手が増えています。特にその傾向が顕著なのが、テレワークでのやり取りです。メールや電話でのやり取りが増え、上司や先輩に相談しにくい環境になっていることを理解しておきましょう。

ビジネスパーソンは、会社での勤務年数や立場が上がれば新人・若手に指示だしをする機会も多くなりますが、その際には、相手から「報(報告)・連(連絡)・相(相談)」を受けやすいコミュニケーションの取り方を考える必要がありそうです。10年ほど前は、行動や成果で引っ張っていくリーダーが理想とされていたかもしれませんが、現在はそうではありません。新人や若手が求めている理想の上司・先輩は、親身に相談に乗ってくれて、的確に指示を出してくれるリーダーであり、彼らとのコミュニケーションにおいては「安心感」「信頼感」が重要なポイントになってきます。

新人・若手の指導は「報連相」のタイミングを明確に

新人・若手を指導する際には、丁寧で具体的な指示が効果的です。これはトップダウンで細かく行動を指示することとは異なります。携わっている仕事の全体像を伝えて、自分で考えることができる余白を残しつつ、どのようなタイミングで相談や報告を行えばよいかを具体的に伝えるということです。例えば、親切心から出る「困ったことがあったらいつでも相談して」という言葉も、新人・若手からすると「この程度のことで相談してよいのか」「どのタイミングで報告すればよいのか」などと迷う原因になります。「〇〇が終わったタイミングで××を確認して、分からなかったり、心配があったりする場合はすぐに相談して」というように指示だしをする方が伝わりやすく、結果的に良い関係性を築けます。この方法では、仕事の全体像が伝わっていることが条件です。行っている作業の意味が分かっていれば、細かく指示をしたとしても、いわゆる「指示待ち人間」になる心配はないでしょう。

不安や孤独を取り除く声かけを意識しよう

新型コロナウイルス感染拡大を機にテレワークに踏み切る企業が増えました。メールや電話でのコミュニケーションが主になると、上司や先輩に「報・連・相」を行うタイミングがこれまで以上に取りにくくなります。不安や孤独感を抱え込んで業務ができなくなってしまわないように、指示だしの中に「安心して頼っていい」というメッセージを意識して含めてみてはいかがでしょうか。

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投稿者プロフィール

株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパンにて、
各種サービスの企画担当を経て、現在はマーケティング部門にて編集を担当。
学生時代は居酒屋店員として4年間のアルバイトを経験し、飲食店の現場事情に精通。
今でもお店を訪れるとスタッフの動きが気になってしまう、自称『店舗事情ウォッチャー』。

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