- Home
- お役立ちコンテンツ, 教育・ノウハウ, 管理職・リーダー
- コミュニケーション研修とは?目的や実施する際のポイントについて
仕事を進めるうえでコミュニケーションはとても重要ですが、社員に適切なコミュニケーションスキルを身につけてもらうのは難しいと考える企業担当者は多いのではないでしょうか。とはいえ、ビジネスに必須のスキルですから対策を考えなければなりません。そこで、コミュニケーション研修の目的やメリット、研修を実施するポイントを紹介します。
1.職場におけるコミュニケーションの課題
職場内におけるコミュニケーションの重要性は多くの人が感じている一方で、うまくコミュニケーションが取れていない企業があるのも事実です。特に、以下のような課題を抱えている企業が多いようです。
・発信や発言が苦手
自分に自信がなかったり、意見をまとめられなかったりして自分の意見を上手く伝えられない社員は一定数います。自分の考えを伝えられなければ、周囲の誤解を招いて信頼を失ってしまうことも多くあり、チームや組織にマイナスの結果となってしまいます。このようなタイプの社員は指示待ちになることが多く、業務の幅が狭くなる傾向にあります。また、自分の発言を我慢してしまうことストレスとなり、その結果離職してしまう社員も少なくありません。
・同僚のミスや間違いを指摘できない
円滑なコミュニケーションが取れていないチームや組織では、社員間のミスや間違いを発見しても指摘できないケースがあります。見て見ぬふりをするのは簡単ですが、自社にとってはマイナスの方向に働いてしまうもの。コミュニケーションのなかでも他人の間違いを指摘するのはストレス度が高いため後回しになりがちですが、その結果、重大な問題に発展するおそれがあります。
・報連相が不十分
コミュニケーションが十分に取れていない職場は人間関係も希薄になる傾向にあり、本来行われるべき報連相が徹底されないケースも少なくありません。情報共有が徹底されていない職場では重要な情報が共有されず、ミスが起こる可能性も高まるうえに作業効率が低下する懸念もあります。また、悩みを相談できる相手がいなくなるため、離職率が高くなるのも大きな懸念材料です。
2.コミュニケーション研修の目的
コミュニケーション研修の目的は、離職率の改善と問題解決力の向上です。離職の原因として最も多いのは人間関係だといわれていますが、この点については担当者も十分に認識しているのではないでしょうか。些細なコミュニケーションのズレがいつの間にか大きなズレになってしまい、職場内で孤立するようになって離職してしまうケースは多いでしょう。円満な人間関係を築き、働きやすい職場環境にするためにもコミュニケーション研修は必要と言えます。
また、コミュニケーションが不十分な職場では、人間関係をはじめとしたさまざまな問題が起きやすく、解決に時間がかかりやすいものです。円滑なコミュニケーションが取れている職場は、トラブルが起きても周囲の助けを得られやすく、大きな問題に発展するリスクを避けられます。特に、質問力を向上できるようになれば、業務上の疑問について事前に解決できるようになるためトラブルを未然に防止することが可能です。組織内に生じる問題の多くが社員同士の意思疎通に端を発していると考えると、コミュニケーション研修は非常に有効と言えるでしょう。
▼離職に関する記事はこちらも参考にどうぞ
3.コミュニケーション研修のメリット
コミュニケーション研修を実施するメリットとして、主に以下の3つが挙げられます。
・社内の一体感や団結力が向上する
社員間の関係性が深まれば、組織全体が一致団結しやすい雰囲気が生まれます。意思疎通ができていない2人の社員がチームを組んで仕事をするよりは、コミュニケーションがしっかりと取れている社員同士のほうが何倍も高い成果を上げられるというのはよくある話です。
・業務効率が向上する
研修によって円滑なコミュニケーションができるようになると、報連相の質が向上するため、業務上の連絡事項や注意点、業務に対するアドバイスなども問題なく行えるようになります。情報の共有によってミスが起きにくくなり、結果的に業務効率の向上につながるでしょう。
・取引先や顧客との関係性が向上する
コミュニケーション研修によって職場の人間関係が向上する以外に、外部との関係性が向上するケースも多いです。社員に研修を受講させることにより、聞くスキル、話すスキル、プレゼン力などが高まることが多く、顧客満足度の向上にもつなげられます。
4.具体的に何をするの?研修内容をチェック!
コミュニケーション研修は、社員の立場によって研修内容を変えるのが一般的です。主な研修内容は以下のようになります。
・新入社員向け
コミュニケーションの必要性や心構えといった基礎的な部分を学んでもらいます。新入社員にとって社内のほとんどの人は初対面ということもあり、何かと不安が付きまとうものです。また、取引先や顧客など今後コミュニケーションスキルが必要になる場面が多いので、相手に受け入れてもらうためのポイントも研修に盛り込むといいでしょう。
・一般社員向け
後輩を育てる指導力を身につけるのが主な研修内容です。上から一方的に落とし込むのが指導と考える方もいるかもしれませんが、後輩の話を深く聞き、理解したうえで良い方向へ導くのが正しい指導力です。そのため、傾聴力を鍛えるプログロムを組むのが適切な研修方法と言えます。
・管理職向け
管理職はチームや組織をまとめ、パフォーマンスを最大化して成果を上げる役割があるため、研修のレベルはグッと上がります。チームリーダーとしてのリーダーシップの取り方や、カウンセリングスキルを身につける必要があることから、コミュニケーション研修以外にリーダーシップ研修の導入も検討するといいでしょう。
5.コミュニケーション研修を実施する方法
コミュニケーション研修の方法には、対面研修・オンライン研修・オンデマンド研修があるので、それぞれの特徴を知ったうえで自社に合うスタイルを導入しましょう。
・対面研修
社内の経営層や人事部が直接行うこともありますが、より効率良く行うには外部から講師を招くのもいいでしょう。
・オンライン研修
生配信による研修で、講師にリアルタイムで質問することも可能です。ネット回線を通じて双方向の対話ができるので、コストの抑制にもつながります。
▼オンライン研修について詳しく知りたい方はこちら
・オンデマンド研修
ビデオを見て学ぶ研修の方法です。社員のスキマ時間を利用して受講ができるため、無理なく学びつつスキルを高められます。
6.コミュニケーション研修を実施する際のポイント!
コミュニケーション研修を実施するには、いくつかのポイントを押さえておくと効率良く進められます。ここでは、主なポイントを紹介します。
6-1.解決したい課題や目的をはっきりさせる
コミュニケーション研修を実施する場合、まずは自社の課題を分析することから入る必要があります。どんな課題があって、どのような方向性に持っていきたいのかを明確にしないままコミュニケーション研修を実施しても、研修の成果は得られにくいものです。課題と目的が明確になれば、自社に合った研修内容にできるうえに、研修の成果を測る際も効率性が高まります。
6-2.対象者ごとに研修をする
自社に在籍している社員をまとめてコミュニケーション研修を実施しても、期待する効果は得られません。立場が異なれば、必要なコミュニケーションも変わってくるので、階層別に研修を行うのが一般的です。新入社員は周囲へ質問する力を身につけてもらうため、自発的なコミュニケーション力を学ばせます。一方、一般社員には傾聴力を鍛えてもらう必要があります。この点を踏まえ、階層ごとに研修の機会を設けるようにしましょう。
6-3.オンライン研修も活用する
コミュニケーション研修を実施する際は、オンラインによる研修を行うのもおすすめです。オンラインでもプロの講師による研修を受けさせることが可能ですし、現場が忙しくて研修の時間を取れない場合にも活用できます。受講者側も場所を気にしなくていいので、出張先の宿泊場所で受講することができるなど、メリットの多い研修スタイルです。
ただし、講師が一方的に話すような受け身のオンライン研修は身にならないケースもあるので、双方向の対話で進められる研修が望ましいと言えます。双方向性のある研修であれば、一方的でない分受講者の知見を広げられ、新しい気づきも得られます。
たとえばH&Gのオンライン型研修サービス「GA LIVE+」なら、リアルタイムで全国のサービス業に携わる受講生とディスカッションが可能です。
オンライン研修サービスGA LIVE+では、「ビジネスベーシック(仕事の基礎)」というクラスで、ビジネス上で役立つコミュニケーションの向上を目的とした講座を多数開設しています。また、管理職・リーダー層におすすめの部下とのコミュニケーションの取り方を扱った講座も設けております。講座内容が気になる方は、ぜひ以下より講座内容をご確認いただけますと幸いです。また、対面型研修サービス「GA Premium」でもコミュニケーション能力の向上をねらった講座はご好評いただいておりますので、併せてご検討ください。
まとめ:コミュニケーションが活発な働きやすい職場を目指そう
コミュニケーションスキルは円滑な企業運営に欠かせません。ですから、しっかりとした研修を受けさせたいものですが、自社で行うのは意外と大変です。そこで活用したいのが外部の研修サービス。ディスカッションもできるオンライン研修の「GA LIVE+」、講座内容を貴社の課題に合わせてカスタマイズできる出張研修サービスの「H&G インハウストレーニング」をうまく活用し、自社にとって最良の研修成果を得られるようにしましょう。