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- 【徹底解説】部下指導・育成のコツは?知っておくべき効果的な指導法を公開
管理職やリーダー職に就いている方には、「部下の指導や育成がうまくいかない」「指導方法がわからない」といった悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。この記事では、部下指導で起こりがちな失敗例や課題について触れた後、具体的な指導のポイントを紹介していきます。指導者におすすめの学習方法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
1.陥りやすいNG指導法
部下指導がうまくいかず悩んでいる方の話を聞くと、「指導方法自体が間違っていた」ということもあります。そこで、最初にマネージャーや管理職が陥りやすい間違った指導方法を確認していきましょう。さらに、課題や改善すべき点なども紹介します。
上から目線での指導
まず、気づかずに行ってしまいがちなのが、上から目線での指導です。上司ですから、部下よりも年齢も役職も上になってしまうのは仕方がないことでしょう。しかし、指導する際の言葉や態度に上下関係が明確に出てしまうと、指導を受ける部下が心を閉ざす原因になりかねません。まったく対等な関係とまではいかなくても、部下が質問しやすいような関係を保って指導することを心がけたいところです。
感情をぶつける
指導内容に関係なく、個人的な感情をぶつけてしまうこともよくありません。上司が自分の感情をぶつけるような指導をしてしまうと、部下は恐怖心を抱いてしまいます。「何が原因で怒られているのか」が明確でない場合も、怖くて理由を尋ねることができず、自分からは何も行動を起こさなくなってしまうでしょう。これでは、部下の自主性を損なってしまいかねません。
価値観の押し付け
無意識のうちに自分のやり方や価値観を押し付けてしまうこともやりがちな指導方法です。自分としては、親切にアドバイスしているつもりでも、実は一方的なやり方や価値観の押し付けになっていることがよくあります。部下にアドバイスを提示しても、選択権を部下に与えなければ、本人にとっての最適解がいつまでも見つかりません。抑圧するだけでは、反発の感情しか生まれないでしょう。
部下に考えさせない
部下が自分の頭で考える機会を奪ってしまうことも間違った指導方法です。「部下がやると時間がかかる」「取引先にも迷惑がかかる」などを理由に、何でも先に自分がやってしまう上司がいます。これでは、いつまでたっても部下は成長したり自分で進めたりすることができません。上司として、部下の成長機会を奪っていることに気づくことが必要です。
2.NGを踏まえて!正しい部下指導の基本
NGな指導法には、正しい部下指導のヒントが隠れています。おそらく、間違った指導法の逆を突き詰めていけば、正しい部下指導方法に行きつくでしょう。ここからは、正しい部下指導の方法について見ていきます。
考え・意向を部下に押し付けない
部下を指導育成する際に大切なことは、自分の考えや意向を部下に押し付けないことです。部下を自分の意思で動かす道具のように扱ったのでは、部下自身の成長は見込めません。部下を意思のある1人の人間として扱うことが重要です。そのうえで、部下の強みを理解し、「どのようにすればその強みを最大限活かすことができるか」を考えてあげましょう。
部下と対等な関係を築く
対等な関係を築くことも、立場が上となる上司が自覚しなければできないことです。立場が違うことを理解したうえで、上司が自分のほうから歩み寄らなければ、対等化関係での意見交換は難しくなります。部下が発言しにくい雰囲気を作ってしまうようでは、モチベーションを低下させてしまうことにもつながりかねません。そのようなことを防ぐためには、まず意識して部下の話をしっかりと聞くようにすることが大事です。部下の意見を尊重しつつ、実行のサポートに回るように心がけましょう。
3.部下が成長する!部下指導のポイント
正しい部下指導の基本を理解したところで気になってくるのが、「どのようにすれば部下を成長させられるのか」という点です。せっかく部下指導するのですから、きちんと成長を促してあげましょう。ここでは、より具体的な部下指導のポイントを紹介します。
ポイント1:心構え編
部下を成長させたければ、自分の力を試せる場を用意してあげましょう。そのためには、部下に仕事を任せる必要があります。主体的に働ける環境があれば、部下は自分の頭で考えて行動するようになることが期待できるため、仕事に対するモチベーションも上がるはずです。もちろん、失敗する可能性はありますが失敗を通して学ぶこともあります。ギリギリまで手を出さず部下にやらせましょう。また、失敗したとしても責任は上司がもつことが大事です。「自分の責任の下で思い切ってやらせてみる」という心構えで臨みましょう。
仕事を任せて成長を促すとはいえ、「自分勝手にやらせておけばよい」というわけではありません。どのようにやっているのかを常に把握し、適切なタイミングでフォローすることが大切です。部下が困っているときには、必ず手を差し伸べられるようにしておくことが、部下や会社の成長につながります。また、部下指導では褒めることがとても大切です。ただし、「何に対して褒めるのか」「どのように褒めるのか」という点に注意しましょう。具体的な事実を挙げ、「それによって上司の感情がどのように動いたか」というメッセージを含めて褒めるようにすることが重要です。そうすることで部下は安心します。
部下を評価するときは、結果だけでなくプロセスも含めた評価にすることも大事です。上司が結果に執着している状況では、部下は失敗する可能性があることには挑戦できません。過程もしっかりと見てくれることがわかれば、部下は失敗を恐れず安心してチャレンジできます。それらを踏まえたうえで、部下の話に耳を傾けることが部下指導に必要な心構えです。
ポイント2:仕事での習慣編
部下指導を円滑に行うために、習慣づけておきたいことがあります。まずは、上司が部下を信頼することです。上司自らが部下を信頼しなければ、部下が上司を信頼することはないでしょう。立場が上にあたる上司のほうから信頼の気持ちを抱くことが重要です。部下指導の際には、常に目的意識をもって、具体的な目標を設定しながら正しい道へ部下を導きましょう。部下の得意や強みを見つけ出し、それを最大限に活かすように指導することも大事です。
指導は、口頭だけでなく、時には自分でやって見せ明確なイメージをもたせるようにしましょう。指導の内容が、きちんと部下に伝わっていなければ意味がありません。やり方だけでなく、考えるための切り口や手順も共有するようにしておきましょう。部下が困っているときに、「どこで何が原因でつまずいているのか」がわかるので適切な指導ができます。
部下指導にはトラブルがつきものです。トラブルが発生したときこそ自分の出番だと考えましょう。そうすることで、感情的になるのを避け落ち着いて対処することが期待できます。また、目標を達成するまで放っておくのではなく、進捗状況を定期的に報告してもらうことも大切です。報告に対しては、きめ細かなフィードバックを行い、励ましも適宜行うようにしましょう。
4.周りと差をつける!さらに指導スキルを高める方法
上述したように、適切な指導ができないことが部下の強みや成長機会をつぶしてしまいます。上司に強みや成長機会をつぶされた部下は、上司への信頼を失ったりモチベーションが低下したりしかねません。もしかしたら、組織の発展を妨げる原因になってしまう可能性もあります。そのような結果になるのを避けるためには、時期を見て指導者としての学習をすることも考えましょう。
すぐに、確実な指導スキルを身につけたいのであれば、外部の講座を受講し効果的に鍛えることも有効です。ただし、悩みの内容によって合う講座が異なります。管理職研修ならH&Gの出張研修と、グローイング・アカデミーの「部下育成」のクラスの受講がおすすめです。グローイング・アカデミーの講座には、定額制で講座が受け放題の通学/オンライン型研修サービスと、定額制人材研修/オンデマンド型研修といった種類があります。いずれも企業等で部下指導をしてきた経験豊富な講師陣によるものです。上手に講座を活用して、必要なスキルを磨き上げましょう。
5.講座受講で指導力を高めよう!
この記事では、部下指導のポイントについて紹介しました。適切な指導ができると、部下も会社も飛躍的に成長できますが、当然逆のパターンもあり得ます。このことからも、部下指導において指導者のスキルの重要性が理解できたのではないでしょうか。今回紹介した2つのサービスでは、無料見学や資料請求の受付もしています。まずはお気軽にお申し込みください。