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社員が転職を考えるタイミングとは
- 2022/7/28
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昨今の人手不足時代において、企業の採用活動は厳しさを増しています。また社員の転職についても企業が抱える大きな課題として挙げられます。今回は、社員が転職してしまうタイミングと、それを未然に抑止する取り組みについてご紹介いたします。
以下エンワールド・ジャパン株式会社の「転職のきっかけ」における実態調査より抜粋。
1.「転職を考え始めたきっかけ・理由」
もっとも多かったのは、外資系・日系企業社員ともに「キャリアアップ(昇進・仕事の幅を広げたい)」で、過半数を超えました。<中略>「その他」には、「業務とのミスマッチ」「年齢(定年を迎えた、定年に近いなど)」「企業の倒産・縮小」「ハラスメント」「勤務地・通勤時間」「家庭の事情」などの理由が挙げられました。
年齢や家庭の事情など、企業側ではどうする事もできない要因もありますが、改善できる要因も多くあることが分かります。特に「ハラスメント」については、昨今大きな問題となっており、企業側への対応が強く求められています。まずは、管理職の社員を中心に、ハラスメントに関する知識が学べる制度を社内に構築することを推奨します。ハラスメントに関する正確な知識を身につけることは、社員が安心して働くうえでとても重要ですので、転職(離職)の抑止だけではなく、企業の評価も上がり、優秀な人財の確保にも期待ができますので、まだこのような制度が構築出来ていないようでしたら、この機会に是非、構築を考えてみてはいかがでしょうか。
また「キャリアアップ」や「業務とのミスマッチ」についても、社内の取り組みを工夫する事で大きく改善することができます。社員へは新しい業務や責任のある業務を積極的に任せましょう。任された社員は、期待されていると感じて、仕事をより意欲的に取り組むようになります。ただし、今の能力では対応できない業務を任せてしまうと逆効果ですので、社員の状況を的確に把握して、ぎりぎりこなすことができる業務を任せるのが望ましいです。特に若手社員の場合は、上司がしっかりとフォローすることが大切です。
そして、社員の状況を的確に把握するためには、日々のコミュニケーションが欠かせません。コミュニケーションが上手く取れていないと社員の本音を引き出すことができず、社員が希望する業務と実際の業務とで乖離が出てしまうことが多くあります。日頃から社員とのコミュニケーションを深め、本音で話してもらえるような関係を作っておくことで、社員が希望する業務を把握でき、それを任せることで社員のモチベーションが上がり、転職(離職)の抑止だけではなく、生産性の向上にも期待ができます。もし、まだ希望する業務を任せられる状況ではない場合は、将来的にはその業務を任せたい意向を伝えたうえで、必要なスキル・知識を高められるようなミッションを与えましょう。
昨今の人手不足が深刻な状況において、企業は今いる社員で最大の成果を出すことが求められます。今回の記事が、なんらかのヒント・きっかけを得るものになりましたら嬉しく思います。
また弊社H&G(株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパン)では、ハラスメント研修を実施しておりますので、ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。(ハラスメント研修の詳細はこちら)