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2022年卒の就活動向は大きく変化!?2021年卒との違いや企業が準備するべきこと
- 2022/7/27
- 雇用・採用, ニュース(人財/人事関連)
2021年卒の採用活動の動向
2021年卒業の学生を対象とした企業の採用活動においては、引き続き人手不足による売り手市場の状況が続いていました。特に顕著になった点は、3~4月の段階で内定を獲得する学生が増えたことです。この背景にはインターンシップの参加者が年々増加していることが影響しています。インターンシップを活用した学生が3~4月の面接へ進み、そのまま内定を受けるケースが多くなりました。2021年卒の学生のインターンシップ利用率は、前年度に比べると7.9%増加しています。1日以内のインターンシップを含めると、就活生全体の実に8割以上が参加したことになります。
参考:株式会社ディスコ キャリタス就活2021『学生モニター調査結果(2019年10月)』
インターンシップ活用は、企業側からみると、人材を早期に確保しやすい点がメリットです。また、仕事のマッチングミスを減らし、入社後にスムーズに企業になじめることで離職率を抑えることも可能です。こうしたことから、インターンシップに力を入れる企業は増加傾向にあります。また、アルバイトの学生についても積極的に正規社員としての雇用を進める企業も増えてきました。しかし、インターンシップ自体に影響はなかったものの、6月ごろから本格化する採用選考の中止や延期が相次ぎました。2020年9月現在、採用活動は元に戻りつつありますが、コロナの影響が残っており、内定率は伸びていません。下記の記事において2021年卒の就活動向に関して紹介していたものの、コロナの影響で現状は変わっています。
2022年卒の採用活動の見通し
2020年は東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定があったため、もともと都心部を中心に、大規模な就活イベント会場を確保できない状況でした。そのため、学生との接触の場を求めて、インターンシップを重視した採用活動を計画していた企業は少なくありません。しかし、コロナの影響で現状は大きく変わっています。各企業においてインターンシップの受け入れ人数は大幅に減少し、当初予定していた数の受け入れに戻す時期についても未定としている企業が多い状況です(2020年9月現在)。また、経済の不透明さから雇用を減らす企業も多数出てきています。
インターンシップ・採用活動のオンライン化がポイント
このような状況において重要さを増しているのが採用活動のオンライン化です。すでにWebインターンシップの制度を導入する企業も出てきています。業務内容によって実現が容易かどうかは異なるものの、企業について具体的なイメージを持ってもらうためのオンライン化対策は優先的に取り組んでおくべきです。2021年卒の学生からは「オンライン選考に納得できない」という不満や不安の声が上がっており、内定を得た後も就活を継続する学生が増えています。2022年卒の採用活動では、Webを活用したインターンシップやOB・OGとのコミュニケーション、信頼されるオンライン選考の整備が必要です。オンライン化が進んでいない企業は、事業継続計画や企業体制の不備が疑われ、学生が離れていく可能性が高くなることに注意が必要です。
就活スケジュールがさらに早まる可能性
コロナの影響により、スケジュールが後ろにずれると予測する人事担当者もいるかもしれません。しかし、2022年卒から就活ルールの決定が経団連から政府主導に移った結果、採用活動が早まると推測している専門家もいます。慣例だった3月1日からの就活スタート時期が早まる可能性もあるため、企業としては対応できるように準備しておく必要があります。
就活生と良好な関係を築けるオンライン体制整備が重要
長期的に雇用できる優秀な新卒社員を確保するためには、インターンシップの活用が不可欠です。しかし、コロナによる不透明な状況もあり、2022年卒の採用活動ではオンラインでのインターンシップやOB・OGとの交流、オンライン選考の体制などをしっかり準備しておくことが重要になっています。また、就活スケジュールの開始時期が早まる可能性があることについても対応が必要です。