青山商事株式会社様 導入事例

今回お伺いしたのは、広島県福山市に本社を置く「青山商事株式会社」様。業界大手である紳士服販売チェーン「洋服の青山」「ザ・スーツカンパニー」を中心に全国展開を行っている企業様です。「自己啓発ツール」としてGROWING MOBILE[以下、グローイング・モバイル]を導入し、新入社員と希望者を中心に約1,500名の方にご利用いただいております。そして、育成担当者の教育のために、H&G CLUB[以下、H&G クラブ]もご活用中です。この2つのサービスを最大限に活用する方法やそのための取り組みについて、人材開発部 西日本育成グループ グループ長 鍋島 大作様、マネジャー 信夫 範仁様、サブマネジャー 黒瀬 未来様にお話を伺いました。

社会人の基礎を強化するためにグローイング・モバイルを導入

グローイング・モバイル導入時の課題を教えてください。

信夫様
元々は別のツールを用いて社内知識や販売知識を学ぶ環境は整備していましたが、社会人として必要な知識・マナーについては整備しきれていない点が課題でした。小売業として、まずは顧客満足の向上を図るための販売スキルや商品知識の育成を中心に行っていましたが、一般的なマナーや学生から社会人になるときのマインドチェンジなど、社会人としての教育がまだまだ不十分でした。

約7~8年間そのツールを使い続けていましたが様々な背景があり、そのツールを終了することになり、新しいツールを色々探している中でH&Gのグローイング・モバイルにたどり着きました。グローイング・モバイルでは「仕事への向き合い方」「接客マナー」を学ぶコンテンツが多い事に気づき、課題である「社会人の基礎」の強化に適していると感じました。

鍋島様
当時は会社的にも大きな変革の時で、新たな部署「人材育成部」を立ち上げた時期でした。やはり販売スキルだけではなく、その土台となる接客マナーやヒューマンスキルの育成コンテンツの充実が必要だと感じました。そういった育成材料は社内にはまだまだ少なく、それが揃っている御社のグローイング・モバイルの導入を決断しました。

自社で作成するのは難しいと感じるほどのコンテンツと機能の充実さ

導入する際に他社のツールと比較したポイントは何ですか?

信夫様
社内のノウハウだけでは作ることができないカリキュラムが、体系化されている点が大きかったです。社会人になりたてのスタッフから、店長や管理職レベルのスタッフまで、各階層に必要なスキル・知識がクイズになっており、これを自社で作成していくのは難しいと感じるほどコンテンツが充実しています。書籍や資料での自己学習は時間的にも気持ち的にも手を付けにくいですが、グローイング・モバイルならスマートフォンで手軽に学べ、本人の負担も少ないと思います。新人スタッフを中心に自己学習の習慣づけとしておススメしています。

御社に役立つツールになって本当に良かったです。具体的にどのように利用促進を行っていますか?

黒瀬様
月に1回、全店に「グローイング・モバイルの社内通信簿」をメールで発信しています。各地区の今月の優秀実施者紹介や実施ランキング、担当者のおススメのコンテンツを紹介し、新しいコンテンツを作った際のお知らせもしています。情報発信を始めてから利用者数が増えてきました。とてもいいツールな為、「社内に認知度が広まってほしいな」「ぜひ活用して成長に繋げてほしいな」と思いながら、毎月作っています。

強制ではなく「自律型」になってもらう仕掛けを作った

他にはどんなことを手掛けていますか?

信夫様
グローイング・モバイルは自己啓発を目的としているため、自らの成長のために必要なツールだと思ってもらうことが重要だと考えています。そのため強制はせずに、「グローイング・モバイルのおススメポイント」「こういう使い方ができるよ」というアドバイスを行っています。知識があるのであれば、グローイング・モバイル以外の自己啓発も行っても良いというスタンスです。ただ、何をどうやって自己啓発を始めれば良いのかがわからない人が多いため、「グローイング・モバイルから始めてみれば?」と投げかけも行っています。当然ですが実施したことでの評価や待遇には紐づけはしていません。あくまで、自ら学ぶ自律型人材になってもらうための土台作りとして利用しています。

実際にグローイング・モバイルを利用して、スタッフの行動に変化はありましたか?

黒瀬様
今年入った新入社員の中で、ダントツでグローイング・モバイルでの学習を頑張っているスタッフがいました。気になって店舗での様子を店長に聞いたところ、グローイング・モバイルで学んだ事を販売に即活かし、その前向きな姿勢が他の新人スタッフのやる気を牽引しているとのことでした。この新入社員にインタビューし、社内通信でグローイング・モバイル活用方法などの話を紹介しました。話を聞いて、改めてグローイング・モバイルがすごく有効的なツールだなと私たちも感じました。このような話を社内に発信して、グローイング・モバイルの認知度を高めていき、活用促進を行っていきたいと思います。

強制にしていないのに1,500IDを利用されているということは、社内に浸透してきたのではないでしょうか?

信夫様
そうですね。グローイング・モバイルの導入から2年を迎え、現在は新入社員と希望者を対象に随時IDを付与していますが、徐々に希望者の数が増加しています。コロナウィルス感染症による自粛も相まって、時間を有効に利用する意識が高まる中、社内でも自己学習への注目が高まっているのを感じます。各地区の店舗間で、グローイング・モバイルをおススメしあっているためか、この1~2か月で希望者がさらに増えました。

新入社員以外に、希望者にIDを付与されているとのことですが、どういった方が多いですか?

信夫様
年齢も役職も様々ですが、スマートフォンで手軽に利用できるということで、若手が多いです。一方で新入社員を受け入れる店長も、新入社員が学ぶスキルを自身も学びたい、ということで、IDを希望する者もいます。

黒瀬様
役職者、パート、アルバイトなど、幅広い階層で利用しています。若手は「仕事の基礎力」や「接客基礎力」、店長以上の役職は「店長基礎力」に興味がありますね。グローイング・モバイルの全コンテンツを、全員が見られるようにしているので、若手が「店長基礎力」を一歩踏み出して学習したり、役職者が改めて「接客基礎力」を振り返ったり、好きなコンテンツや自分の興味に合わせて自由に見ることができます。

「学び」だけではなく「復習」のツールとしても活用

機能の一つに、自社独自のコンテンツを追加できる機能がありますが、どのように利用されていますか?

黒瀬様
まず、集合研修の振り返りのドリルの配信を行っています。この間実施したWeb形式の新入社員研修の内容と、内容に沿ったクイズを配信しました。もう一つは、店舗で新入社員のトレーナーやパート・アルバイトのOJT担当に対して、人材育成に関する知識を学べるようなコンテンツを配信しています。

信夫様
振り返りが手軽にできるようにするツールにしたいと考えています。学んだことを現場で発揮する、というのはなかなか難しいと思うんです。そんな時に手軽に復習することができて、わからないことがあれば研修の内容や資料を再度確認する、という習慣ができればいいと思っています。

今後グローイング・モバイルをどのように活用されていく予定でしょうか?

黒瀬様
グローイング・モバイルがリニューアルされてパソコンでも利用できるようになったので、更に様々な使い方ができるようになると思っています。今は自己啓発のために自身のスマートフォンにアプリをダウンロードして利用していますが、Web化に伴って社員に配布している端末で学習することが可能だと思っています。また「必修シリーズ」の作成や「PDFアップロード」が出来る点から、新入社員に対して「テスト機能」も活用しつつ、OJT進捗の把握や、資料のペーパーレス化を進めていきたいと考えています。

育成メンバーは研修企画における自己学習ツールとしてH&G CLUBを活用

H&G CLUBもご利用いただいておりますが、こちらはどのように活用されているのでしょうか?

信夫様
インターネットや本からも知識を得ていますが、H&G CLUBも教育コンテンツを作るための一つのツールとして重宝しています。特にオンデマンド型研修では、いつでも講座の中身を見ることができるので、社内研修用資料を作成する際に参考にしています。講座の流れが出来上がっているので、ゼロから考え始めるよりも我々の課題に合わせて内容を付加していく、という作り方をしています。

ゼロからのコンテンツ作成はかなり労力がかかると思います・・・どのくらいの頻度で利用されていますか?

信夫様
頻繁に視聴させて頂いています。研修のカリキュラム作成の参考や、メインカリキュラムの補足として利用しています。昨年はH&G CLUBのコンテンツをベースに2~3本ほどのコンテンツを作成しました。

資料の中でいいなと思った点や参考にしている点は何ですか?

信夫様
端的でわかりやすく、表現もやわらかいですね。研修資料に内容をすべて書くより、伝えたいことをシンプルに書いている資料の方が良いと思っています。H&G CLUBにある資料はイラストやかっこ書きで補足されているので、ポイントが非常にわかりやすく、参考にさせて頂いています。

今後H&G CLUBをどのように活用していきたいですか?

信夫様
人材開発部をはじめ、社内での育成担当者のスキルアップに活用していきたいと考えています。店舗スタッフの育成課題に対してH&G CLUBで学習したことをベースに活用して、スピーディーにカリキュラム化できることが理想です。

人材育成にたいして、目標を持ってますでしょうか?

鍋島様
まずは社員に自ら考えて行動できる「自律型」の人材になってもらいたいです。”自ら考え行動する”という土台形成を行ったうえで、マネジメントスキルや専門スキル、販売スキルなどの必要な能力をプラスαとして身につけてもらえるよう、様々なツールを充実させ、「学び」の環境支援を続けていきたいと思います。

お客様情報

会社名
青山商事株式会社
従業員数
約7,000名(2020年6月24日現在)
店舗数
891店舗(2019年3月31日現在)
資本金
625億4百万円(2020年6月24日現在)
売上
1,845億73百万円(2019年3月期)
業種業界
小売業
事業内容
各種衣料品の企画・販売に関する事業
URL
https://www.aoyama-syouji.co.jp/

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グローイング・アカデミー 担当者グローイング・アカデミー担当者

投稿者プロフィール

株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパンにて、
各種サービスの企画担当を経て、現在はマーケティング部門にて編集を担当。
学生時代は居酒屋店員として4年間のアルバイトを経験し、飲食店の現場事情に精通。
今でもお店を訪れるとスタッフの動きが気になってしまう、自称『店舗事情ウォッチャー』。

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