深刻な人手不足を乗り切る攻略法

近年の深刻な人手不足については、これまでにもいくつかの関連記事で取り上げてきましたが、今回は特にこの状況を乗り切るための具体的なヒントをお伝えします。

人手不足が深刻であることは、誰もが知るところですが、企業はこの問題にどのように対処しているのでしょうか?また、その対策は実際に効果を上げているのでしょうか?以下は、厚生労働省が公表した「令和元年版労働経済の分析」からの抜粋です。

我が国を取り巻く人手不足等の現状②
人手不足の対応で実際に企業が取り組んでいる内容は、
・求人条件の改善や採用の強化といった人材確保策が主であり、
・企業に入ってからの雇用管理の改善や働きがいを高めるような取組は不十分。
⇒ 仮に採用できても、定着率や離職率が改善されなければ、人手不足は緩和されない懸念。

このように、多くの企業が人材確保のために求人条件の改善や採用の強化に注力していますが、入社後のフォローや働きがいを高めるための取り組みは十分ではないことがわかります。せっかく採用した人材がすぐに辞めてしまっては、採用にかけたコストが無駄になるだけでなく、人手不足の問題も解決しません。

では、具体的にどのような対策を講じればよいのでしょうか。引き続き、同じ分析からの抜粋を見ていきましょう。

「働きがい」をもって働くことのできる環境の実現に向けて①
「働きがい」の向上により、定着率や離職率に加え、働く方のストレス・疲労感、労働生産性、顧客満足度等が改善する可能性あり。<中略>正社員については、若い社員、下位役職者の「働きがい」が低い傾向。
⇒「働きがい」向上には、コミュニケーションの円滑化、労働時間の短縮や働き方の柔軟化、裁量権の拡大、将来のキャリア展望の明確化などが有効な可能性あり。

この調査結果からもわかるように、社員の「働きがい」を高めることが、定着率の向上や離職率の低下につながるとされています。さらに、同様のテーマに関して、過去にグローイング・アカデミーが実施したアンケート調査結果もご紹介します。

働く人に聞いた「辞めない理由」
1位:円滑なコミュニケーションができる
2位:充実したトレーニング制度(教育制度)が整っている
3位:適正な評価・昇給・昇格の制度(基準)がある
<調査方法>
弊社サービス「グローイング・アカデミー」の受講生にアンケートを実施
※27項目から複数回答可

これらの調査結果を踏まえると、採用活動の強化だけでなく、採用後の社員が「働きがい」を感じられるような環境づくりが重要であることがわかります。具体的には、社員同士のコミュニケーションを円滑にする仕組みづくりや、労働時間の短縮、働き方の柔軟化、キャリアパスの明確化などが有効です。これらの取り組みを通じて、現在の社員が働きやすい環境を整えることで、離職を防ぎ、さらに新たな人材を引き寄せることができるでしょう。

まずは、社員に「ここで働き続けたい」と思ってもらえるような雇用管理や、働きがいを高めるための具体的な取り組みを実施してみてはいかがでしょうか。企業全体の生産性向上と、持続的な成長のために、こうした取り組みは不可欠です。

今回の記事が、皆様が直面している人手不足の深刻な問題を解決するヒントとなりましたら嬉しく思います。また「グローイング・アカデミー」では、この人手不足を改善するための、より詳しい情報をお届けしている無料セミナーも開催しておりますので、ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

グローイング・アカデミー 担当者グローイング・アカデミー担当者

投稿者プロフィール

株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパンにて、
各種サービスの企画担当を経て、現在はマーケティング部門にて編集を担当。
学生時代は居酒屋店員として4年間のアルバイトを経験し、飲食店の現場事情に精通。
今でもお店を訪れるとスタッフの動きが気になってしまう、自称『店舗事情ウォッチャー』。

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